有隣堂藤沢店スタッフの皆さんによる、特集企画です。店内に豊富に並ぶ文庫、ビジネス、絵本など様々なジャンルから、同店ならではのイチオシの書籍をご紹介いただきます
この夏、一番のおススメ本! 『江ノ島お忘れ処OHANA~最期の夏を島カフェで』遠坂カナレ マイクロマガジン社ことのは文庫
腕の故障でピアノが弾けなくなった音楽高校生、小島遊響希。
人生をお終いにしようと訪れた江ノ島で、ハワイアンカフェOHANAを営む四兄弟と出会い命を救われます。ハワイの女神‟ペレ”に仕える神官の末裔の兄弟。
長男ハルは、人気の料理家で誰もを「魅了」する力があります。
次男カイは、「共感」の力を授けられたトップクラスのプロサーファー。
お話の中心となる三男の怜は、人々の「消したい記憶」を光輝く真珠に変える不思議な力を持ちます。
そして、末っ子の翔太は、幼いながら、物事の本質や人の真意を見抜くことができる「真実の目」を。
この兄弟、できすぎです!昼は、人気の島カフェ、夜は、悩みを抱えた人達のためのお忘れ処。
いいなあ、こんなカフェ。
江ノ島にあったら、行ってみたい!湘南で繰り広げられる、救いと再生とイケメン兄弟のものがたり。
エスカー、シーキャンドル、サムエル・コッキング苑。竜宮城を思わせる小田急線・片瀬江ノ島駅。しらすパン、江ノ電もなか。
読んでいると、自分の記憶の中の湘南のさまざまな風景も、つぎつぎと思い出され、とても幸せな気持ちになりました。
かっこよすぎる四兄弟とハワイの香りと湘南・夏模様。湘南愛溢れる一冊です。
マラサダでもいただきながら、至福の読書タイムをぜひ。