地元産のとれたてがいっぱい
作った人の顔が見える、希少野菜も
正月もあっという間に過ぎ、平常の日々が戻ってきましたが、年が明けて新型コロナの感染状況も気になるところです。
昨年、産地の天候不順や、新型コロナの影響もあって、値段が不安定になった野菜。そんなこともあり、地産地消を掲げるJAさがみの「わいわい市藤沢店」に行ってみました(取材は2021年12月下旬)。
開店の9時30分前、すでに入り口には列ができています。
オープンと同時にお客さんはお目当ての野菜の棚に。地元名産で人気のトマトは入り口近くに、生産者ごとに配置され、人も集まっているようでした。他の棚にも農家自慢の作物が、手作りのPOPとともに並べられています。
わいわい市のポイントは、毎日とれたての野菜が買えること。傷みが早くて流通に乗せられないもの、栽培量が少ないものも、生産者が直接納入するので、スーパーなどでは購入できない品種も手に入れることができます。農家の高齢化による少面積での栽培作物や、逆に新たに就農して作られた特徴的な作物が販売されており、季節によって違いますが、毎日250〜300軒の生産者が納入しているそうです。
「同じ大根でも、生産者が特徴を打ち出したもの、煮物に適したものとか、他では見かけない丸い大きな聖護院大根、珍しい赤い大根も。少生産でここでしか売っていないものもあります。今が旬の白菜やホウレン草なども、生産者ごとに多くの品種を販売しております」と店長の大矢享伸さん。
大量生産されているものではないので、品物に限りがあり品切れになることも。生産者に追加をお願いすることもあるとか。
JAさがみの地元野菜直売所は、管内に8箇所(茅ヶ崎市と鎌倉市を除く藤沢市、寒川町、綾瀬市、大和市、座間市、海老名市)。いずれも地元生産者と消費者をつなぐ場として運営されていますが、「わいわい市」として大規模に展開されているのは寒川町とここ藤沢店の2箇所。2010年12月にオープンしてから丸11年が経ちました。2020年の10周年では記念イベントを開催する予定でしたが、感染拡大のため断念。
でも飲食店の休業でおうちで食べる人が増えたからか、来店者は昨年も減ることはなかったといいます。藤沢市内はもとより横浜など遠方からの来場もあり、わいわい市のコンセプトが浸透してきているようです。
JAさがみ わいわい市 藤沢店
〒252-0813 藤沢市亀井野2504
Tel:0466-90-0831
営業時間:現在、感染予防対策のため9:30~17:00、毎週水曜日は臨時休業中
https://ja-sagami.or.jp/shopblog/fujisawa