湘南学園小学校の児童が網の魚に大興奮！
ソーシャルディスタンスを考慮しての地曳き網体験レポートです。

11月上旬の秋晴れの朝。片瀬海岸で行われた地曳き網では、小学生たちが、ソーシャルディスタンスで一生懸命網を引いていました。
「マリンパークで見た、毒がある魚がいるよ！」「チリモンみたいな魚もいる！」「魚より大きなごみもあるね」など大興奮の声を上げていたのは、藤沢市内の湘南学園小学校3年生の児童たち。毎年海を中心に行っている総合学習の一環で行っている、地曳き網の体験授業です。
新型コロナの影響で、例年お願いしている網元さんでの体験ができなくなり、今年はここ殿網さんにお願いすることで実現できました。

今でも片瀬海岸では、いくつかの網元が地曳き網を行っていますが、殿網は神奈川が「相模の国　(別称＝相州)」と呼ばれていたその昔から網を曳いてきました。現在では漁としての地曳き網は行っていませんが、企業の研修・福利厚生や小中学校の体験授業での実施を、予約で受付けています。
「獲ったあとは質問形式で魚の説明をしたり。子供たちはとても喜びますね」と殿網の秋田弘樹さん。学生時代は片瀬海岸でライフガードとして活動していました。いったん就職しましたが、殿網で後継者を探していることを知り、8年前からここで働いています。

今年は6月から営業を再開。一時キャンセル続きだったお客も戻り、現在は例年並みに戻っています。この日の水揚げは不漁で「魚が捕れないと、漁師さんの生活ができなくなる。僕たちも魚が食べられなくなる」と心配する子供たちも。でもそれぞれに魚の細かい特徴を捉えながらスケッチを行うなど、海の学習結果を生かし貴重な体験をすることができました。
企業単位での体験は、参加者の9割がリピートするという人気の殿網の地曳き網。今年は11月末で終了ですが、例年は4月から営業。日曜日には個人、家族単位での参加も受付けています。

片瀬西浜　地曳網　殿網
〒251-0035　藤沢市片瀬海岸3丁目26-15
TEL.0466-50-233
http://tonoami.co.jp/index.html