湘南ママたちから絶大な人気と信頼を誇る、認定子育てアドバイザーの宗藤純子先生の子育てコラムです。今回は、『ピンク&ブルーリボン』についてのお話です。

＊

リボンに想いを寄せる運動は多々あります。

このリボンは啓発活動や支援の意志を示すために身に付けるリボンです。リボンは「アウェアネスリボン（Awareness ribbon）」と呼ばれ、直訳は「気づきのリボン」「認識のリボン」だそうです。

10月月間の代表的なリボン運動で知られるのは「ピンクリボン」ですが、皆様に知っていただきたいもうひとつの10月のリボン運動が「ピンク＆ブルーリボン」です。

～Baby Loss Awareness Week～は毎年１０月９～１５日の国際的なこの啓発週間は、～亡くなった赤ちゃんとご家族に想いを寄せる１週間～です。流産・死産・新生児死等で赤ちゃんを亡くしたご家族への心のケアや支援の必要性について意識を高め、お空の赤ちゃんへ共に想いを寄せることで、希望を失いかけているご家族の孤立を防ぎ「ひとりじゃないよ」と生きる力を支えることを目的としています。そして、短い時間でも家族に幸せをくれた赤ちゃんの命を讃える大切な機会となっています。

はじまりは1988年10月25日、早産による新生児死で娘さんを亡くされたレーガン大統領が、10月を「National Pregnancy（妊娠） and Infant（幼児、小児） Loss Awareness Month」と定めたことにさかのぼり、流産死産経験者である３人の母親が、アメリカで2002年10月15日を「Pregnancy and Infant Loss Remembrance Day(PAIL Remembrance Day)」として、啓発活動をスタートされました。
2004年に、毎年10月15日の夜19時～20時の間にキャンドルを灯す「International Wave of Light」がはじまり、その活動の広まりによって、カナダ、イギリス、イタリア、オーストラリアなど各国で同様の活動がスタートしたそうです。　　　ホーム | BLFS Angie (jimdosite.com)より

2023年、湘南地区の3箇所（茅ヶ崎市、藤沢市、鎌倉市）で、Baby Loss Awareness Week中に、当事者団体や当事者が各地域のご協力を得て、キャンドルイベントが開催されます。

1⃣箇所目：赤ちゃんを流産、死産、新生児死を体験した親の集いを、鎌倉市大船で開催している井上文子さん「まなざしカフェ」が主催する キャンドルイベントが大船観音寺で。

大船観音寺様の全面的なご協力で、日暮れ時から20時まで、大船駅のシンボルでもある観音様がピンク&ブルーリボンの色にライトアップされます。
✨16時半閉門のため、ライトアップされた観音様は遠くから眺めて頂く形になります。

◆10月14日(土)14時まなざしカフェ主催のキャンドルイベントが開催されます。
キャンドルにメッセージを寄せる形での参加の場合、メッセージ寄稿〆切が9月24日（日）
会場参加の方も、10月1日（日）を〆切◆どちらの場合もお早めにメールにてまずはお申し込み下さい。
【問い合わせ&申し込み先】まなざしカフェメール　mamazashicafe@gmail.com
主催者より※本イベント主催はまなざしカフェであり、大船観音寺様への問い合わせはお控え下さい。

井上文子さんの著書　「赤ちゃんの死へのまなざし　―両親の体験談から学ぶ周産期のグリーフケア」
竹内正人編著、井上文子 (著) 井上修一 (著) 長谷川充子助産師 (著)　出版社：中央法規
赤ちゃんの死を前にどのように関わるべきか。マニュアル化できない流産・死産ケアのあり方を、夫婦の体験談に基づいて丁寧に解説。入院中だけでなく退院後の関わりや、医療者のセルフケアの必要性にも言及した。産科に勤務するすべての人に向けた周産期グリーフケアの決定版。（日本図書館協会選定図書）

2⃣箇所目：藤沢市【Wave Of Light 2023 湘南〜お空の赤ちゃんを想ってキャンドルを灯そう〜】まなざしカフェのお仲間でもあるシンガーソングライターのSayaさん主催

◆2023年10月15日(日)会場　　藤沢白旗神社(藤沢本町駅より徒歩7分)
17:00 一般受付・メッセージ記入　18:00 キャンドル灯火　　19:00 消灯
参加費無料、どなたでもご参加頂けます。※当事者の方へ　 地域イベントの一環の為、小さなお子様や妊娠中の方がいらっしゃることも想定されます。ご理解の上、ご参加下さい。
※特定の宗教団体・政治団体とは関わりありません。

3⃣箇所目：茅ヶ崎市ANGEL’s HEART❤すが　みきさんとママほぐさん主催

（協力）BRANCH 茅ヶ崎 / 特定非営利法人まちづくりスポット茅ヶ崎
Baby Loss Family Support ‘Angie’（後援） 湘南助産師会

◆10/７（土）15:00〜17:00 お空の子へキャンドル作り（最終受付16:30）
持ってこられる方は、はさみをご持参ください。キャンドルは持ち帰って頂き啓発週間の最終日、10月15日にご自宅等で灯して下さい。参加費：1200円（協力：cocohanaflower)
17:00～ 受付 　メッセージを書きキャンドルを灯します。メモリアルツリーを作ります。趣旨に賛同くださる方はどなたでも参加頂けます。キャンドルの販売もあります（協力：WAON_candle）参加費：無料
18:00～19:00 キャンドル点灯・全てのスケジュールに参加されなくても大丈夫です。時間が許すかぎり灯りをいっしょに灯しましょう。
詳細は10/7 Wave of Light 2023 in 茅ヶ崎〜お空の赤ちゃんに愛を届けよう～ | ママほぐ (mamahogu.net)

皆様もどうぞ、赤ちゃんを亡くしたご家族への支援の必要性についての意識。赤ちゃんが亡くなったことを誰かに話せること、亡くすことへの理解、亡くなった赤ちゃんを想い、讃えるお気持ちをこの期間、やさしさを寄せれますようお願いいたします。

10月は乳がん月間（ピンクリボン月間）でもあります

”あなたとあなたの大切な人を乳がんで失わないために…” の願いを込めて、神奈川県内のさまざまなスポットをピンク色に染めたライトアップ&キャンドルライトアップがされます。「ピンクリボンライトアップ2023inかながわ」10/1（日）～10/31（火） | ピンクリボンかながわ (pinkribbon-kanagawa.jp)

乳ガンの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝えるシンボルマークとして知られるピンクリボンは、1980年代のアメリカで、乳ガンで家族を失った人たちが「このような悲劇が繰り返されないように」との願いを込めて作ったリボンからスタートされました。現在、日本では乳がんは9人に1人が告知を受け、年間9〜10万人の方が乳がんに罹患。乳がんは女性だけではなく、罹患する割合は少ないですが男性も罹患します。

「ブレスト・アウェアネス」（乳房を意識した生活習慣を通して，乳房に変化を感じたら（乳癌の初期症状を早く自覚する）速やかに医師を受診するという正しい保健医療行動をとるための健康教育であり，乳がん検診の理解とその受診勧奨を目的とした啓発活動）について正しく理解いただくことができる内容として、コチラ是非ご覧ください！date3.pdf (brestcs.org)

ーーー筆者紹介ーーー 宗藤純子（むねとうじゅんこ）

藤沢市在住30年。都内私立幼稚園教諭・主任9年を経て保育士・認定子育てアドバイザーとして乳幼児期から思春期までのこども・家庭教育・支援に約25年以上従事。親子ふれあい遊びや絵本通じて肌と心へのタッチ、子どもはひとりの人であることを伝え続ける。

・地域での子育ち親育ち支援サークルと母親のエンパワーによる親子活動・3歳児保育活動等長年主宰し、切れめないつながりと支援を継続。2010年「神奈川県かながわ子育て支援大賞・奨励賞」授与。

・鎌倉市産科診療所「ティアラかまくら」開設当初より閉院まで１２年間、外部講師として「こんにちは赤ちゃん」事業、産前産後から思春期。女性・更年期講座等携わる。

・「子育ては個（性）育て。己育て」人間教育を軸に行政・PTA家庭教育・子育て支援者向け講演、教育現場・思春期講座等で、保護者向け勉強会など講演講座も多岐にわたり多数。

幼小中学生、年齢に応じた「いのち・こころ・からだ」を子ども達に伝え、対話を継続中

・保育者向け雑誌「POT」あそびパーク012寄稿担当や保育・教育を学ぶ短大大学で客員講師として講演。2019年度より非常勤講師として帝京短期大学『乳児保育』担当。

・株式会社OfficeLadybird代表取締役
◆Web サイト: http://junkomuneto.com
連絡先：ｍomopiyo.love@gmail.com

◆子育ての会ﾍﾞﾋﾞｰぴよぴよ012連絡帳
https://ameblo.jp/piyopiyostaff/