日大学生さんによる、旧桔梗屋でクラフト体験のワークショップも
廃材利用でふじキュンスノードーム作り
東海道五十三次、藤沢宿は江戸・日本橋から6つ目の宿場として栄えました。現在でいうと、遊行寺から小田急線藤沢本町駅のあたりまで、約1kmのエリアには、明治、昭和を経て、その栄枯盛衰の名残が伺える、歴史的遺物やレトロな街並みが点在しています。
今年、第14回となる「藤沢今昔・まちなかアートめぐり」が、旧東海道沿いの登録有形文化財の町家や蔵、庭園を会場とした現在進行形アートの探求と、歴史文化遺産の次世代継承の推進を目的として開催されています。
2010年に美術家有志によって設立された「藤沢今昔・まちなかアート実行委員会」によって運営され、賛同する美術、建築、教育関係者などの協力で続けられています。
10月28日(土)から始まった今年の催しは、11月19日(日)までの土日、祝日に開催され、宿場沿いにある4箇所の歴史的建造物を会場に、9人のアート作家による作品展示が行われています。
開催日時
10月28、29日
11月3、4、5、11、12、18、19日(土日祝)
10:30-16:00
会場
①関次商店 パンの蔵・風土(藤沢市本町4丁目5-20)
※関次商店パンの蔵のみ日,月,火曜日を除く 9:00~15:00(営業時間内)
②旧稲元屋呉服店(藤沢市本町1丁目3-33)
③桔梗屋 店蔵(藤沢市藤沢1丁目1-9)
④有田家(藤沢市大鋸3丁目8-2)
詳細は、藤沢今昔・まちなかアートめぐり2023 HP
https://f-artkonjaku.tumblr.com
さらに、会場を舞台にしたツアーやシンポジウムも行われていますが、旧桔梗屋では、11月19日(日)に⽇本⼤学⽣物資源科学部・⼩島仁志ゼミの学生さんたちによる、クラフト体験「ふじキュンのecoスノードームを作ろう!」が行われます。
空き瓶やプラゴミを利用した、エコなワークショプ。どんな目的で行うのか、ゼミの研究室を訪ねてみました。
小島先生のゼミでは、これまでも藤沢宿のリサーチや遊行寺、アート巡り会場の一つである蔵のパン屋「風土」のプロモーションなどを行っています。ワークショップを担うのはゼミの「ふじさわ蔵チーム」の13人。リーダーである4年生の多和田万葉さんと新井那槻さんが答えてくれました。
「藤沢市の方から、街なみ継承地区である藤沢宿エリアの旧桔梗屋の、PRと地域活性に向けたイベントプログラムの制作について、依頼をいただきました。ゼミのチームで検討した結果、『藤沢宿と藤沢市のP R』×『リサイクル』×『アート』をキーワードに据え、家庭廃棄の空き瓶・プラスチック容器を再利⽤したクラフト体験に決まりました。冬やクリスマスが近いこともあるので、市のマスコットであるふじキュンをあしらったスノードームづくりを行います。それを通して、参加者にSDG’sの啓発につなげたいですね」(多和田さん)
どのようにすれば廃材でスノードームが作れるか、サンプルも作成して試行錯誤を繰り返したそうです。30人くらいの人に参加してもらえるといいなと。
「主に若い人をターゲットとした企画ですが、いろんな世代の人にも来ていただき、リサイクルについて考えてもらえたらいいですね。旧桔梗屋にも足を運んで、その歴史についても知ってほしいです」(新井さん)
新進のアートで、芸術の秋と地元の歴史を堪能してみては。
<旧桔梗屋でクラフト体験「ふじキュンのecoスノードームを作ろう!」>
開催⽇時:2023年11⽉19⽇(⽇)・午前10:30〜午後4時(最終受付午後3:30)
*⼩⾬決⾏・中⽌の場合は前⽇(18⽇)の午前中に判断
開催場所:旧桔梗屋敷地内 庭園部
参加費:300円(材料費)*参加希望者が容器を持参してきた場合200円で対応。
参加申し込み不要、当日受付