疑問その1:避難所には、何があるの? 何を持っていく?
藤沢市防災安全部に聞きました。
九州や中部地方で甚大な水害をもたらした今年の梅雨。毎年のように日本列島を襲う大型台風…。新型コロナウイルスの終息もいまだ見えない中、自然災害への不安が高まっています。我が街の防災は大丈夫? 避難への備えはどうすればいい? aiccoが聞いてきました。
第1回は、藤沢市本庁舎7階にある藤沢市防災安全部の危機管理課・防災政策課を訪ねました。
藤沢市連携防災情報(ふじさわ防災ナビ)はこちら!
aicco こんにちは。今年は各地で水害が多かったですが、藤沢市の避難所について教えてください。
防災安全部 ひと口に避難所と言っても、風水害により家屋の浸水、崖崩れの危険性があり、緊急的かつ一時的に身を守るため避難する【水害避難所】、災害により家に戻れなくなった住民等が一定の期間、避難生活を送る【避難施設】、地震に伴う火災の延焼拡大等、火災の輻射(ふくしゃ)熱や煙から身の安全を確保する【広域避難場所】の3種類を市で指定しております。
風水害などの際に避難する水害避難所は、7月17日現在で市内に76箇所あり、公立の小中学校や市民センターなどを中心に指定されています。
(各種避難場所の位置情報等については、危機管理課・防災政策課や各市民センター・公民館で配布する各種ハザードマップや「ふじさわ防災ナビ~みんなの防災・オーダーメイドの災害対応編~」のほか、市の防災・災害情報を掲載するインターネットサイト「ふじさわ防災ナビ~防災インフォメーション(http://bosaiinfo.city.fujisawa.kanagawa.jp/)」からご確認ください。)
aiccoそうなんですか! 避難所といえばみんなおんなじかと思っていました。
で、避難はいつすればいいんですか?
防災 風水害時は、避難情報「【警戒レベル3】避難準備高齢者等避難開始」「【警戒レベル4】避難勧告」「【警戒レベル4】避難指示(緊急)」の発令に伴い、原則として、指定している全ての水害避難所を速やかに開設します。ご高齢の方、障がいのある方、妊娠中の方、乳幼児など避難に時間がかかる方は、「【警戒レベル3】避難準備高齢者等避難開始」発令で避難を開始しましょう。
昨今の降雨量の増加もありいつ災害が起こってもおかしくありません。お住いの場所が、洪水浸水想定区域や土砂災害警戒区域であるかを「ふじさわ防災ナビ~みんなの防災・オーダーメイドの災害対応編~」や「土砂災害・洪水ハザードマップ」等で事前に確認してください。該当する区域にお住まいの方は、必要に応じて水害避難所あるいは親戚や知人宅等に一時避難しましょう。該当する区域以外にお住いの場合や、自宅等で建物の安全が確保されている場合には、無理に避難せず、外出を控えてください。
aicco ところで、水害避難所にはどんなものが用意されているんですか? 飲料水とか、携帯の電源とかは?
防災 水害避難所は、緊急的かつ一時的に身を守るため避難する場所のため、必要なものはご自身で持って避難をしていただくことになります。
いざという時のために、日ごろから「非常持出品」や「防災備蓄品」を用意しておきましょう。「非常持出品」や「防災備蓄品」は、「ふじさわ防災ナビ~みんなの防災・オーダーメイドの災害対応編~」の備蓄チェックリストを参考にして、火を通さずに食べられる乾パン、ビスケットなどの食糧、飲料水、携帯電話の予備バッテリーなど。最近ではコロナ対策用として、マスクや体温計も必需品です。ご自身に合わせた準備をしてください。
aicco プライバシー確保のための仕切りとかあるんですか?
防災 水害避難所は、緊急的かつ一時的に身を守るため避難する場所のため、密にならないように一定間隔を開けて滞在する形です。感染症対策としては、別途避難スペースを設けるなど対策を行う予定となっております。今後は、パーテーションを購入していく予定としています。
aicco 最近ではペットも家族という家庭多いですが…。
防災 一部の施設ではペットの受入れが可能です。ただし、アレルギーを持っている方への配慮としてペット避難スペースが屋外の場合もありますので、受入れ可能な施設を事前にご確認してください。ふじさわ防災ナビ〜防災インフォーメーション〜の「避難先一覧」で確認することができます。また、ペットは指定された場所にケージに入れて管理をお願いします。ペットに必要なもの(ペットフードやシート・ゲージ等)はご自身で用意してください
避難先一覧はこちら
aicco ところで、水害避難所は、どの施設へ行ってもいいんですか?
防災 水害避難所について、避難する場所の指定はございません。お近くの安全に避難できる施設へ避難しましょう。
aicco 水害避難所に関する問い合わせ等、どこに連絡すればいいですか?
防災 水害避難所に関する問い合わせについては、各地区の市民センター・公民館もしくは危機管理課へお問い合わせください。風水害時は、テレビ、ラジオ、インターネット等で、避難情報等の最新情報を確認するようにしてください。
災害時は、市の対応(公助)だけでは限界があり、早期に実効性のある対策をとることが難しい場合も考えられます。そのため、自分の身は自分で守る(自助)とともに、普段から顔を合わせている地域や近隣の人々が集まって、お互いに協力し合いながら、防災活動に組織的に取り組むこと(共助)が必要です。平時からの(自助)や(共助)の活動に取り組んでいただきたいと思っております。
aicco 確かに。何十年に一度という災害が毎年起こっている昨今、自分だけは大丈夫だろう、という意識を変えて、自身や家族の身は自分たちで守る、という考えが必要なんですね。
今日はありがとうございました。