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#地元ニュース

おいしいたのしい  湘南ローカル農産物語①

2022.05.21

何でもかんでも値上げ、家計も大変です。円安で輸入物価も上がっているけど、 野菜とかどうなの? 実は藤沢・湘南エリアは農業が盛ん、地元の野菜についてもっと知りたい! JAさがみの農アンバサダー Lioさんが地産地消の旅にご案内します。

じつは、国内栽培のさきがけ?
新鮮でおいしい
藤沢のレタス

《藤沢市内のレタス畑》

レタスというと、高原野菜のイメージがあります。「社会科の時間に習ったよ」、という読者もいるでしょうか。じつは、神奈川県内でもレタスの生産は盛んなんです。藤沢市内でもレタス農家さんが、春と秋にレタスを出荷しています。
そこで、藤沢のレタス農家にお話を伺ってきました。

待ち合わせ場所は藤沢市打戻。御所見地区の茅ヶ崎市側です。
ちょうど、被覆資材をはがしたあとで、晩春の光を浴びてレタスがのびのび育っていました。ちなみに、被覆資材とは、寒さや虫を除けるためにかけるビニールや不織布のことです。
ここのレタスは、1月に種をまいたそうです。ちょうど葉っぱが丸く巻き始めたところです。収穫は5月中旬ごろです。

露地野菜は天候に左右されます。レタスは乾燥が苦手。なので、定植(苗を植える作業)の時期に乾燥すると苦労します。5月に雹(ひょう)が降ってきて、葉っぱに穴が開いてしまった年もありました。秋のレタスでは、台風対策が大変です。台風接近の予報を聞くと、覆いをかけてレタスを守ります。

《葉っぱが巻き始めてきました》

近寄ってみると、こんな感じです。葉っぱが丸くなり始めた様子が分かります。雹(ひょう)などの被害がありませんように…。

《レタス農家の宮治さん》

お話をしてくれたのは、御所見レタス部会の宮治克巳さん(53)です。代々続く農家で、レタスは春と秋に出荷しています。御所見レタス部会は現在4人。2021年度は春秋合計で4500kgものレタスを出荷しました。
春は3月上旬から6月下旬まで、秋は10月上旬から12月上旬までが、藤沢のレタスの出荷時期(年によって多少前後します)です。レタスは涼しい気候が好きな野菜。藤沢や綾瀬など、湘南エリアの春秋はレタスづくりにうってつけの気候です。
ちなみに、湘南の夏本番は暑すぎるので、葉っぱがきれいに巻かなくなるとのこと。そうか!だから、夏は高原でレタス栽培をしているんですね。

出荷が始まっている畑に案内してもらって、出荷の様子を「再現」してもらいました。

《包丁で収穫します》

収穫するのは包丁一本。ザクッと気持ちのいい音を立てて収穫します。

《外葉をつけて》

保護の意味も兼ねて、外葉をつけて収穫します。

《きれいな切り口!》

このきれいな切り口!

この日は日中に収穫を「再現」していただきましたが、本当の収穫時間は早朝です。市場へ行くトラックは毎朝7時45分発。それに間に合うようにまだ暗いうちに起きて、畑に行って収穫します。農家やJA、市場の関係者が、その日のうちにスーパーに並ぶように流通体制を作りました。

《コンテナに詰めて出荷》

収穫したレタスは、コンテナというプラスチックの箱に詰めて出荷します。鮮度がいいので、フィルムに包まず、そのまま市場に出します。ちなみに、宮治さんは直売所にも出荷していて、直売所向けにはフィルムで包んで出荷しているそうです。

宮治さんは、球になる「結球レタス」だけでなく、直売用にリーフレタス、ロメインレタスなども作っています。
手前から、赤系のロメインレタス、緑系のロメインレタス、中央がオークリーフワインドレス、奥の左側がロロロッサ、右側がオークリーフです。

《球にならないレタスも》

 

このままドレッシングをかけて食べたいくらい! 直売所では赤系と緑系をセットにして売ることもあるそうです。きれいですね。

《取れたてのレタスです》

取れたての藤沢産レタスです。かぶりつきたくなります!

《ロメインレタス》

まっすぐな葉っぱが特徴のロメインレタス。加熱してもおいしいので、炒めたりスープにしたりと、料理のバリエーションも豊富です。

《赤系のレタス》

赤系のレタスの色素はアントシアニンとのこと。ポリフェノールの一種ですね。サラダの彩にもおすすめです。

神奈川県は、日本でもレタスの栽培を早く始めた地域です。日本初、という説もあります。どんなふうに栽培したらおいしいレタスになるか、というノウハウが蓄積されているんですね。ちなみに、宮治さんは、たい肥をたっぷり入れた栄養満点の土づくりをして、元気なレタスを栽培しています。
宮治さんは、レタス以外にもいろいろな野菜を栽培しています。藤沢をはじめとした大都市近郊の農家は、いろいろな野菜を少しずつ作っています。それが、都市農業の特長で、魅力です。

《わいわい市藤沢店》

宮治さんの結球レタスは、市場経由で八百屋さんやスーパーでも買えますが、直売所「わいわい市藤沢店」「わいわい市寒川店」「ごしょみ~な」にも出荷しています。
藤沢のレタスを見かけたら、ぜひどうぞ。

関連記事:【aicco行ってみた】わいわい市藤沢店

JAさがみHPには、湘南地区の野菜・農産物情報が満載です!
https://ja-sagami.or.jp

JAさがみは神奈川県のほぼ中央、湘南の自然と都市が調和した7市1町(藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町、綾瀬市、大和市、鎌倉市、座間市、海老名市)をエリアとし、農業生産物を柱に地域のに貢献する様々な取り組みを行っています。執筆者のLioさんは、JAさがみの農アンバサダーとして、HPや各メディアで発信を行っています。

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