ランナー支えたボランティアスタッフの奮闘
次回開催はハーフマラソンに衣替え
1月の最終日曜日28日、いつも観光客でにぎわう江の島に、ちょっと早い早朝から大勢の人が押しかけました。
コロナ禍での休止の後、昨年復活開催した、湘南藤沢市民マラソン、今年は定員いっぱいの1万人がエントリー、その参加者が大挙して弁天橋を渡って会場に集結しました。午前8時半からのスタートを前にその数はどんどん増えていきます。メインの10マイル(16km)と2.2kmの親子ラン、チャレンジランの種目がありますが、3割が市内からと、他のランニング大会に比べ、地元参加者が多いのだそうです。
そのランナーと大会を支えるために、もっと早い時間から集まっている人たちがいます。総勢1000人のボランティアが、大会会場やコース上で活躍しました。
会場入りしてすぐに、大きなビニール袋を持ったボランティア。今回から行っている「1万人クリーン作戦」で、参加者が会場まで歩く間に拾ったゴミを回収しています。
会場の一番奥、荷物預かり所には、ずらっと並んだテントの前にスタッフの人たちが待機していました。聞くと自衛隊厚木基地の隊員さんたち。
「この大会は以前から手伝わせていただいています。みなさん楽しそうでいい大会ですね。隊員も何人か出場しています」
荷物預かりスタッフの中に、見たことのあるブルーの制服。3人の佐川急便の方がボランティアとして参加していました。テントの中の荷物ラックは佐川急便からの提供だとか。ほかにヤマト運輸の方も4参加しているとのことで、ライバル会社が仲良くボランティアしているとのこと。スタート時間が迫るにつれて荷物預かり所は混雑、スタッフは大忙しになっていきます。
スタート後、会場内にはしばしの静寂が訪れます。一方で忙しくなるのがコース上のスタッフ。新江ノ島水族館前(10km付近)にある給水所では、ランナーの到着を前に、コップの準備に大忙しです。活躍しているのは地元中学生のボランティア。この大会には400人の中高生ボランティアが参加しています。トップ選手が矢のように駆け抜ける姿に「かっこいい!」。
みなさん、部活は陸上部とのことですが、将来参加してみたい?
「長いのはちょっと…」
沿道から大声で応援していたのは、今年から新設された応援ボランティア隊。こちらも中高生が中心となっているようです。
切れ目なく通過するランナーたちに、声を出し続けます。
そんなに大声を出し続けて大丈夫?
「若いから平気です!」。確かに若い。
この間、フニッシュゲートには、続々とランナーが帰ってきています。
当日の出走者数は8,611人(出走率85%)、うち完走者は8,492(完走率98.6%)でした。(結果は速報値)
大会会場でもアナウンスされていましたが、この大会次回15回にはハーフマラソンとして再スタートします。「走ってみたいけどそんな距離は走れそうにない…」と思った人、クォーター(1/4)マラソンの部(11km)も新設されます。募集開始は6月1日から。来年は走ってみる? それともボランティア?