万葉時代から親しまれていた日本の固有種
野趣と華やかさを楽しんで
鎌倉の花、というとアジサイ、というイメージがありますね。
梅雨の時期になるとアジサイが名所の多くの寺社で、しっとりと咲いている姿が見られます。また庭先に植えているご家庭も多いでしょう。
そんな、よく見るまあるく小さな花が集まって咲くアジサイ、実は日本産の原種がオランダで園芸的に品種改良されて里帰りしたものだって、ご存知でしたか?
アジサイをヨーロッパに持ち帰ったのは、幕末のドイツ人医師シーボルト。ちなみに今年はシーボルト来日200周年にあたるそうです。
そのアジサイの原種、日本特産の植物です。山などで見かけるヤマアジサイ、ガクアジサイなどがそれに当たります。
「これらのアジサイは古くから日本に自生しているもので、1500以上の種類があります。万葉集の歌にも読まれており、古来から人々に親しまれていたようです。『野趣』と『そこそこの華やかさ』があり、日本人の心を引き付けてきたのでしょう」と鎌倉アジサイ同好会の加藤さん。
そのような日本固有の野生種が消滅してしまわないように自然のまま育てていき、魅力を多くの人に知ってもらいたいと、活動を行っています。
大船フラワーセンターで5月に開催される同会主催「日本の自生アジサイ展」は、今回で24回目を迎え、4000人の来場者を見込んでいるとのこと。会員が育てている約250品種320鉢のアジサイが出展されるほか、アジサイの育て方や品種の講習会も行われます。
日本にしかない自生アジサイのこと、もっと知りたくなってきましたね。
<第24回「日本の自生アジサイ展」>
期日:2023年5月23日(火)~28日(日)6日間
午前9時~午後4時半、最終日は午後4時まで
場所:日比谷花壇大船フラワーセンター 第一展示場
神奈川県鎌倉市岡本1018
入場料:無料(大船フラワーセンターへの入場料必要、下記HP参照)
大船フラワーセンター
https://www.fcofuna-kanagawa.jp/info/
問合せ先
鎌倉アジサイ同好会 加藤 090-2215-6903