まるで、オシャレアイテム?
メガネ・補聴器のミラール藤沢店・店長菅沼守さん
6月6日は補聴器の日。「6」を2つ、向かい合わせにした形が、両耳の穴のように見えることが由来とか。
でも、この補聴器、年配の方や耳が不自由な方のための器具という認識はあるものの、ほとんど知られていませんね。欧米との比較でも、日本は難聴者率は変わらないのに、補聴器の使用率はダントツに低いんです。
https://hochouki.soudan-anshin.com/cont/diffusion-rate/
そこで補聴器のこと、「ミラール藤沢店」店長・菅沼守さんに聞いてみました。
まるでワイヤレスイヤフォン!?
使う人の使い方に合わせて
aicco これが今の補聴器ですか! 小さい! ワイヤレスイヤホンみたいなのもありますね。
菅沼さん 以前のような、耳かけタイプもありますが、耳の穴にすっぽり入ってしまう超小型のものも出ています。ブルートゥースでテレビやスマホの音声を、直接聞くこともできます。
ちょっと着用させていただくと、確かに音は大きく聞こえるが、変な音? それにピーピーハウリングして、全然聞きやすくない!
菅沼さん 補聴器は、聴力障害の人が使うということもありますが、イヤホンと違って買ってすぐ使えるわけではないんです。使う人の状態や使用目的によって、個人個人に合わせての調整が必要です。
買った時は10日ごとくらい、そのあとも半年に3〜4回くらいは、使う環境に合わせて調整します。家でテレビを見るだけか、外で仕事をバリバリやっているかでその方法も違いますし、音の好みが人によって違いますから。
aicco それだと、お店で対面で買う必要がありますね。
菅沼さん 基本的にはそれが理想です。通販でも「補聴器」と称されるものは買えるのですが、いわゆる音を大きくする「集音器」で、必ずしも求めている効果を得られないことも多いです。「補聴器」に対する満足度が低いのも、こういったことが一因かもしれません。
でも最近は、購入時からリモートで調整のサポートをしてくれるシステムも導入されてきているので、ぜひお店に相談して欲しいですね。
aicco どのような店を選べば良いのでしょう
菅沼さん 補聴器は本来、医療機器で、耳鼻科のお医者さんに処方箋を書いてもらったり、店頭で様々な測定をして、その人に合った機種を、適切な調整を行って買うものです。
補聴器の販売は、特に資格がなくてもできるのですが、眼鏡店で補聴器も扱っている認定専門店、または補聴器専門の認定取扱店で購入するとよいでしょう。「認定補聴器技能者」の資格を持った店員がいる店なら安心です。藤沢市には、当店を含めて3店の専門取扱店があります。
補聴器に見えないオシャレな機種も
父の日に一緒にお店に行くのも
aicco ところで、なぜ日本では、補聴器の普及率が低いんでしょう。
菅沼さん 適切なサポートのない環境下で使っているため、使用満足度が低いのではないでしょうか。またそういう人の話を聞いて、使いたくないと思ってしまうとか。
高齢で聞こえにくくなるのは徐々に進行するので、相当悪化しても放っておいてしまうようです。我慢してしまう日本人の特性もあるかしれません。普及率の高い欧米では福祉が発達していて、健康保険が適用されるということもあるようです。日本でも一部補助が出ますが、まだまだですね。
aicco 着けていることをあまり知られたくないという意識もあるでしょうか?
菅沼さん そうですね。でも最近の機種は機能ももちろんですが、ワイヤレスイヤホンのようなオシャレなものもありますから。メガネが、視力矯正のみならずファッションアイテムになっているように、補聴器も今後は着用に抵抗がなくなって、必要とする人の多くが使うようになるといいですね。
aicco もうすぐ父の日ですが、ご高齢のお父さんに買ってあげたいなどという人もいるのでは。
菅沼さん プレゼント用に買っていかれる方もいますが、やはりご本人に一緒に来店していただくのがいいですね。
高齢の方の場合、家族はなんとかしたいと思っていても、ご本人は困っていないということが多いんです。そんな時「補聴器を買いに行こう」などというと逆効果になってしまうので、何かのついでにちょっと寄ってみた、という風に仕向けるといいですね。
aicco オシャレな機種を試しに着けてみてもらうとか。
菅沼さん いつでもお試しすることができますが、月1回、メーカーさんによるクリニックも行っていますので、そちらにお越しいただけると詳しいご紹介ができます。
6月12日(土)10:00〜15:00にミラール藤沢店にて、試聴、相談会を開催します。
メガネ・補聴器のミラール 藤沢イトーヨーカドー店
〒251-0025 藤沢市鵠沼石上1丁目10−1
電話: 0466-26-6302