五感に寄り添う育児法 おむつなし育児
朝晩の寒暖差が大きくなり、赤ちゃんや幼子達の衣服の調節に悩む季節です。
赤ちゃんは新陳代謝が盛んで体温調節の機能も未熟ですが、着せすぎずに過ごされてくださいね。(大人より1枚少ない程度)
生活の育ちのなかで乳幼児期の子ども達にとって大切な基本的な生活習慣が5つあります。
〈食事、排せつ、睡眠、衣服の着脱、清潔〉です。
主として生理的な面からの必要性にたち、健康を保持し、健全な成長発達を促します。
さて、基本的生活習慣の「排せつ」で「おむつなし育児」という赤ちゃんの五感によりそう育児法。ご存じですか?
『排泄』人間にとって大事な力。
ここ近年、おむつはずれがスローになってきていたり、
『2歳の夏がトイレットトレーニングがよい!』『もうすぐ幼稚園にいくんだから!ひとりでできないと! 」とママが必死になってませんか?、、、
生後すぐから必ずある排泄。
おむつは何故するの?
紙おむつ派、布おむつ派、両方使い分け派 と、色々あると思います。
ところで、
赤ちゃんのしたいタイミングは?
「赤ちゃんがおしっこした!」って気づいていますか?
一日に何回してるか知っていますか?
「おむつなし育児」ってどんな育児だと思う?
心地よい排泄をサポートする
赤ちゃんの排泄する力を大切に!
五感を感じる育児を!
お母さんも自分のこととして身体感覚受け止めてみましょう。
私も20年前、第一子は布おむつでしたが、観察するということをしてなかったなぁ。(と遠い目になります)( ;∀;)
約10年前、三砂ちづる先生の編書「あかちゃんにおむつはいらない~失われた育児技法を求めて」勁草書房をお読みして目から鱗!!!とても興味が湧きました。新版わかりやすい五感を育てる「おむつなし育児」 主婦の友社も出版されてます。
ということで三砂ちづる先生メンバーが研究されてきた『おむつなし育児』は、赤ちゃんが、できるだけおむつの外で、気持ちよく排泄できる暮らしを手助けしようという考えです。
おむつなし育児とは、
まったくおむつを使わないのではなく、つけずに過ごすのではなく、おむつの中で排泄することをあたりまえとしないことの意識。
赤ちゃんのタイミングを見て洋式のおトイレや支えてあげておまる等で排泄させてあげます。
できたら、おむつは汚れなくなり赤ちゃんは機嫌良くなりますね!
大切なのはおむつをはずして「でたね~!」「気持ちいいね~!」と声かけをすること。
失敗もあるけれど全然構わない!!
赤ちゃんに、なるべく自然で気持ち良い排泄をさせてあげる、昔から行われているケアの方法です。
大事なことは赤ちゃんの言葉なきサインをしっかり受け止めること。
おむつをはずすことに抵抗があるママ達は、どうも汚れるという感覚があるようなのですが、
特に男の子は解放感で気持ちよいのでは?
昭和10年ごろのお母さん談に、『氣をつけて「おまる」にさせるような習慣を、生後一ヶ月ごろからつけると、六、七ヶ月ごろには殆どおむつを汚さずに済みます。』~赤ちゃんを機嫌よく育てる上手な扱い方1935(昭和10)年~
びっくりですよね。
赤ちゃんの出すサインをよく観察し、受け止めてあげることで
身体感受性を低下させない育児ができていたようです。
泣いたらおっぱいかな?ミルクかな?それとも、おむつが濡れたのかな?
という赤ちゃんのサインとお母さんの受け止めができてこそ、五感に寄り添う育児なのでは、と思います。
最近の紙おむつは、吸収性よくお尻サラサラ感抜群らしいので、
赤ちゃんも不快な思いをせずに過ごせるし、ママも「何度もおむつ替えるのもったいないし~!」と言って替えない。
おしっこをしていることに気付いているのに替えないのは、如何なものか?
汚れた紙おむつのまま長時間おしりに当てていると、おむつかぶれの原因になることもあります。
おしっこ(うんち)に気付いたら替えてあげるのは基本ですね。
文明社会は、大人にとって便利なものがたくさん生産されています。
でも、「おむつなし育児」に限らず、人間のもつ力、感じる力。
赤ちゃんや子ども達側の自然な大切な力も見失わないようにしたいと思うのです。
五感を育てていけるママ力を、みなさんはもっています!
0歳児さんだけでなく、それぞれの年齢からでも、おむつをはずした時の排泄の気持ちよさを、いっしょに喜べるといいですね。
「子育ての会ベビーぴよぴよ012」でも、最後にママ達と色々な日常のことをお話ししていただいてます。
私も、一緒に支えていける発信とサポートをしていきたいと思います。
どうぞ、遊びにきてくださいね。
ーーー筆写紹介ーーー
宗藤純子(むねとうじゅんこ)
藤沢市在住30年。都内私立幼稚園教諭・主任9年を経て保育士・認定子育てアドバイザーとして乳幼児期から思春期までのこども・家庭教育・支援に約25年以上従事。親子ふれあい遊びや絵本通じて肌と心へのタッチ、子どもはひとりの人であることを伝え続ける。Child woman family Supporter
・地域での子育ち親育ち支援サークルと母親のエンパワーによる親子活動・3歳児保育活動等長年主宰し、切れめないつながりと支援を継続。2010年「神奈川県かながわ子育て支援大賞・奨励賞」授与。
・鎌倉市の産科診療所開設当初より、外部講師として「こんにちは赤ちゃん」事業に携わり、産前産後から思春期。女性・更年期講座等約11年。
・「子育ては個(性)育て。己育て」を軸に行政・PTA家庭教育・子育て支援者向け講演、2009年より教育現場・思春期講座等で、年齢に応じた「いのちのおはなし」や保護者向け勉強会など講演講座も多岐にわたり多数。
・保育者のための雑誌「POT」あそびパーク012寄稿担当や保育・教育を学ぶ短大大学で客員講師として講演。2019年度より現在、非常勤講師として帝京短期大学『乳児保育』担当。
・株式会社OfficeLadybird代表取締役
Web サイト: http://junkomuneto.com
メール:momopiyo.love@gmail.com
◆子育ての会ベビーぴよぴよ012連絡帳
https://ameblo.jp/piyopiyostaff/
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