求む、「湘南レモンプロジェクト」の支援者
自然野菜生産、販売の八〇八がクラウドファンディングで
小田急江ノ島線善行駅で自然野菜を販売する駅前直売所八〇八(やおや)。藤沢北部の御所見地区で自然農園を営み、世界3大健康野菜「キクイモ」も栽培。お店では「菊芋青汁」など、キクイモを使った健康食品が人気です。
藤沢市に点在する耕作放棄地を開墾、整備し、キクイモを農薬や化学肥料を使用せず栽培している八〇八ですが、このほど、耕作放棄地を開墾した畑で、湘南レモンを栽培するプロジェクトを始めました。資金はクラウドファンディングで募っています。支援者へはファンド金額ごとに畑で採れた無農薬有機栽培のレモンやキクイモの製品を返礼として提供するほか、レモン苗木のオーナーも募集しました。苗木オーナーには、そのレモンの木から収穫されたレモンが届けられますが、募集開始後すぐに枠が売り切れに。慌てて追加募集を行ったとのこと。
「目標金額の200万円も達成でき、支援してくれる方も100人を超えました。募集締め切りの12月10日まで現在のファンディングは継続します。本当に皆さんのご協力に感謝です!」
と株式会社八〇八代表の中越節生さん。
11月の初旬、レモン苗木オーナー向けに、植樹が行われると聞き、市内葛原にある畑を訪ねました。
畑地の中に民家が点在する丘陵地帯に、八〇八の畑があります。すでに何本かのレモンの苗木が植えられています。
「農家の高齢化から、畑作業をあきらめた耕作放棄地が増えているんです。雑木林のように雑草木が繁って、その中に粗大ごみが不法投棄されたりして社会問題化しています。使われていない畑地はスクラップ工場になってしまったりもします。私たちは、そのような場所をお借りし、耕作地として再生させています」(中越さん)
レモン畑は、きれいに整地され、土もふかふか。ここまで回復させるのには、草木を刈るだけでなく、機械を入れて土を掘り起こしたりして、めちゃくちゃタイヘンだったそうです。
苗木オーナ−の一人、善行駅前でイタリアンレストラン「ピエモンテ」を経営する中山さんは、中越さんからレモンプロジェクトの話を聞き、すぐに応募したといいます。
「レモンが実ったら、パスタやカルパッチョなどお店で出す料理にぜひ使いたいですね。今からとても楽しみです」
シェア畑で作物も作っているというご夫婦。「妻が以前健康を崩したことから、食べ物、栄養に関心を持つようになったんです。自然な方法で作物を作りたくて。いずれは妻の実家の青森で就農も考えています」
ママ友からプロジェクトのチラシをもらったという主婦の方は「マンションのベランダで柑橘類を育てていますが、やっぱり土に植えた方がいいですよね。たくさんレモンが採れたら、料理に使ったり、友達にも配りたい」
地元だけでなく、東京や名古屋、遠くは青森からのオーナー参加もあるそう。
「あまりの苗木オーナーの応募が多いことから、プロジェクト第2弾として、この畑に隣接する耕作放棄地をさらにお借りして、来年3月にさらに50人の苗木オーナーも募ることにしました」と中越さん。関心のある方は、湘南レモンプロジェクトのサイトをのぞいてみてください。
荒廃した耕作放棄地を「湘南レモン」で再生!採れたて感動の香り・美味を知って欲しい
「湘南レモンプロジェクト」のクラウドファンディング頁はこちら
https://camp-fire.jp/projects/706552/preview?token=1gs7yibe&utm_campaign=cp_po_share_c_msg_projects_preview
八〇八HP
http://yaoya808.com
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